第24期 事業報告書 目次
株主の皆様へ
代表取締役社長 南野 利久
株主の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。ここに第24期(2008年3月1日~2009年2月28日)の営業の概況等をご報告させていただきます。
当連結会計期間におけるわが国の経済は、米国の大手証券会社の破綻を契機とした世界的な消費不況に突入しました。企業業績の急速な悪化による雇用不安の高まりから、さらに消費の落ち込みがみられ、景気後退感を一層強めながら推移いたしました。
当社のコア事業である調剤薬局業界におきましては、医薬分業率が57%を超え、伸び率は緩やかなものの拡大を続けております。一方で、医療費の抑制を目的とした医療制度改革が推進されております。このような経営環境の中で調剤薬局事業は、前期に取得した調剤子会社の売上がフル寄与したことに加え、新たに2店舗を出店したことにより、グループの増収増益を牽引する堅調な業績となりました。
医薬品卸事業は、ジェネリック医薬品の使用促進によるマーケットの拡大基調に合わせた業績の向上に努めました。当社の新たな成長エンジンと位置付けております介護事業は、昨年12月に3施設目となる有料老人ホームの運営を開始し、既存施設と合わせて計画どおりに推移しました。不動産事業は、医療施設及び商業施設の賃貸業務により引き続き安定した業績となりました。
今後の事業展開として、主力とする調剤薬局事業におきましては、効率的な店舗運営を推進しつつ、M&Aを含めた規模拡大により、さらなる収益体制の強化に努めてまいります。介護事業につきましては、療養型病床の削減に伴い代替施設としての需要が高まる、有料老人ホームの開設を積極的に展開してまいります。
当社は、医療・介護を中心として事業展開し、安全性を追及した質の高いサービスを提供することにより、さらなる成長を続けていく所存です。
株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2009年5月