第20期 事業報告書 目次
おかげさまを持ちまして平成16年11月26日ジャスダック市場に株式を上場いたしました。今後もより一層の業容の拡大に努め、株主価値の向上を目指してまいります。
代表取締役社長 南野 利久
株主の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り暑く御礼を申し上げます。おかげさまを持ちまして、当社は平成16年11月26日にかねてより念願であったジャスダック上場を実現することができました。上場を機に、公開企業としての社会的責任を十分に認識し、株主の皆様をはじめとするステークホルダーの方々のご期待に添えるよう、企業価値の増大に向けて努力邁進する所存でございます。
当社は「患者様第一主義」を経営理念としております。病気や怪我などで医療機関を訪れる患者様に対して、私たちはまず「ホスピタリティーの精神」でお迎えすることが何よりも大切であると考えています。また、医療過誤に対する関心が高い昨今、患者様や医療機関から信頼される薬局づくりを進めることは、競争に負けないための必要条件であります。この2つの責任を果たしていくことが、ひいては株主価値の向上につながるものと確信しております。
今後ともより一層のご指導、ご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
第20期の業績については、売上高、利益ともに前年同期比2桁台の伸びとなりました。
当期のわが国の経済は、輸出や設備投資の増加により、景気回復基調で推移しましたが、年度後半には、やや減速の動きがあり、景気の踊り場とも評されています。
その中で、当社の主力とする調剤業界は、平成16年4月の調剤報酬改定が小幅であったこと、医薬分業が引き続き進捗したことなどから、市場規模が拡大しました。一方、競合他社の積極的な出店開発にともなう競争が激化しており、業務の省力化・ローコスト化による効率的な運営が求められています。
このような状況下、調剤事業においては、医薬分業率の低い関西地区を中心に、当期6店舗の新規開局を行ない、売上・利益とも順調に推移しています。また、既存店舗においても前年を上回る売上・利益を計上しています。
医薬品卸事業においては、新規開拓の強化に努め、販路の拡大と売上の増加を実現しました。
不動産事業においては、高収益率を維持し、前年を上回る売上となりました。
以上の結果、当期の売上高は9,270,274千円(前年同期比20.2%増)、経常利益は308,641千円(同10.3%増)、当期純利益は166,264千円(同28.8%増)の増収増益となりました。
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■売上高
(百万円)
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■経常利益
(百万円)
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■当期純利益
(百万円)
積極的な新規出店による規模の拡大、新しいビジネスモデル構築による収益力の強化に努めてまいります。
事業部門別売上高
調剤市場は引き続き拡大が見込まれるものの、新規参入を含めた競争の激化やM&Aの進展で業界は淘汰・再編の時代を迎えつつあります。こうした状況の下、当社は関西地区を主戦場と位置づけ、大型病院前の好立地への積極的な新規出店を進めており、平成18年1月には、大阪府内に当社最大規模となる旗艦店を出店する予定であります。
医薬品卸事業では、今後市場の拡大が見込まれるジェネリック医薬品の販売を行なっており、更に販路の拡大を図っていきます。
不動産事業では、病院施設の賃貸業務を通じて得た医療機関経営のノウハウを活かしてメディカルモールの開発を進めていきます。メディカルモール事業は調剤事業および医薬品卸事業とのシナジー効果も視野に入れています。
このように当社は、医療を中心とする独自のビジネスモデルを構築し、良質な医療サービスの提供と収益の拡大を図っていきたいと考えています。