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薬物防止教室の開催急増=大学側が依頼、危機感あらわ―警視庁

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違法薬物の使用容疑などで逮捕される大学の運動部員が相次ぐ中、警察当局に薬物乱用防止教室の開催を依頼する大学が急増している。大麻などに気軽に手を出す若者は増加傾向にあるが、講師の捜査員は「法を犯す重みを認識してほしい」と警鐘を鳴らす。

警視庁は1~11月、捜査員を派遣して、薬物乱用の恐ろしさや防止策を講義する教室を計10回、複数の大学で開催した。年間で5回だった前年の倍のペース。日本大学のアメリカンフットボール部員が違法薬物所持容疑で逮捕され、注目が高まった8月以降、開催依頼が急増したという。

「皆さんにはこんな経験をしてほしくない」。今月16日、東洋大が初めて開催した薬物乱用防止教室で、講師として壇上に立った同庁薬物銃器対策課の男性警部補はこう語り掛けた。

遠征先からのオンラインでの聴講を含め、参加者は運動部員や指導者計約800人。警部補は約1時間にわたり、自らの捜査経験を踏まえ、家宅捜索の映像を流すなどして、薬物乱用の恐ろしさや誘われた際の断り方などを解説した。違法薬物の所持容疑で逮捕した別の大学の運動部員について「『なんてバカなことをしたんだ』と言っていた」と明かした。

東洋大は、関東大学ボクシングリーグ戦で優勝を懸けた対戦相手、東京農業大のボクシング部員4人が大麻所持容疑で逮捕されたことなどをきっかけに教室を企画した。「危機感を感じ、運動部全体を引き締める必要があると考えた」(担当者)という。

東洋大4年の陸上競技部員(長距離部門)、十文字優一さん(22)は講義を受け、「周囲で薬物のうわさを聞いたことはないが、決して遠い存在ではないと思った。今後は警戒心を持って生活したい」と語った。

時事通信社

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