コロナ感染者の全数把握「破綻」=見直しを提案―都医師会長

東京都医師会の尾崎治夫会長は16日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染者の「全数把握」をめぐり、「50%という(都内での)異常な陽性率を見ても全数把握できているとは思えず、すでに破綻している」として、見直しが必要だと強調した。

具体的には、定点観測への変更を提案。ただ、重症化リスクが高い60歳以上や基礎疾患を持つ人は、すべて診断した上で、早期治療に結び付けるべきだと訴えた。

このほか、政府が創設した「BA.5対策強化宣言」については、「都道府県でばらばらに出しても全く意味がない」との認識を示した。

時事通信社

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