搬送困難6035件=コロナ疑いは最多―総務省消防庁

総務省消防庁は26日、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が18~24日の1週間で6035件(前週4139件)に上ったと発表した。このうち新型コロナウイルスに感染した疑いがあるケースは、統計を取り始めた2021年度以降で最多となる2676件(同1598件)。

コロナ疑い患者の搬送困難事案の増加は、感染力が強いオミクロン株の派生型「BA.5」の急拡大が原因とみられる。熱中症の時期とも重なり、今後もさらに増える可能性がある。

消防庁は、政令市や県庁所在地など全国52カ所の消防本部を対象に調査。4カ所以上の医療機関に搬送を照会し、救急隊が現場に到着してから搬送開始までに30分以上かかったケースを困難事案と定義している。

時事通信社

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