マイナ保険証、報酬加算見直しへ=患者負担増に批判―政府

政府は24日、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」に対応する医療機関の受診で、患者の窓口負担が増える仕組みを見直す方向で検討に入った。マイナ保険証に対応できる医療機関を増やすため、2022年度診療報酬改定で加算措置を設けたが、患者の自己負担も増えるため、国会で批判が高まっていた。

マイナ保険証は昨年10月に本格運用を開始。読み取り機などのシステムを導入する医療機関や薬局を対象に、4月から診療報酬の加算措置を新設した。しかし、こうした医療機関を受診した患者は、自己負担3割のケースで初診時に21円、再診時に12円、調剤で9円の負担が生じることになり、国会で問題視する意見が相次いだ。政府内でもマイナンバーカード普及の妨げになるとの声が強まったため、見直すことにした。

時事通信社

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