安全にお薬をお渡しするために
最も優先すべき点は、調剤過誤を起こさない仕組みをつくること。過誤が起きる要因が見つかれば、その対応策を全社で考え、何重ものチェックをかけて安全性を高めています。
また、安全への取り組みは最優先で行っていますが、万一、調剤過誤が発生した場合には、早期発見と患者さまへの連絡がとても重要となります。いち早く過誤を発見し、患者さまへの影響を極力未然に防ぐために全力を尽くしています。
薬剤注意プレート
お薬には様々な名称があり、よく似た名称のものもたくさんあれば、同じ名称のお薬でも成分の含有量が異なる場合もあります。そのようなお薬を調剤する際に間違うことがないように、薬剤保管ケースに一目でそれと分かるような注意を喚起するプレートを取り付けています。
ダブルチェック
調剤したお薬は、患者さまにお渡しする前に処方せんの指示通りに正しく調剤されているかを鑑査します。鑑査はお薬を調剤した者と別の薬剤師が行います。人を換え、目を換えることにより、ミスがあれば確実に発見できるようにしています。
鑑査システムの導入
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ピッキングミス防止システム
レセコンに入力された内容と薬品バーコードとを照合することによりピッキングミスを防止します。
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錠剤鑑査システム
画像撮影もしくは薬品バーコード認識による薬種確認、重量計測による数量確認を一度に行い、正確かつスピーディーな計数調剤鑑査を行っております。
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散薬鑑査システム
調剤後の散薬(こなぐすり)は、人の目では処方どおりに調合できているかを確認することが困難です。散薬を間違いなく調剤し、確実に鑑査します。
ヒヤリ・ハットデータの活用
調剤過誤の発生は「ヒヤリ」としたことや「ハッ」としたことの延長線上にあります。フラワー薬局では、「ヒヤリ」「ハッ」とした事例をデータとして蓄積し、その分析を行うことにより調剤過誤の未然防止に活用しています。
重点管理薬剤チェック
調剤過誤により重篤な副作用を起こす恐れのあるお薬を重点管理薬剤として指定し、指定されたお薬の在庫チェックを毎日行っています。日々の在庫を確実に把握することにより、万一の間違いをいち早く発見できる体制を整えています。
2歳未満の乳幼児処方せんチェック
体重の少ない乳幼児は、少しの計量間違いでも重篤な影響を受ける恐れがあります。2歳未満の乳幼児の処方については、通常の鑑査に加えて、調剤をしたその日のうちに再確認を行うことにより、万一の間違いをいち早く発見できるようにしています。
安心してお薬を服用していただくために
患者さまに正しく、そして安全にお薬を服用していただくために、必要な情報を収集して患者さまの状態を把握した上で、丁寧な説明を行っています。その内容は薬歴に記録し、患者さま一人ひとりに合った服薬指導を行うために記録しています。
お薬手帳
お薬の名称・数量とともに、正しい服用方法等を記載したお薬手帳を患者さまにお渡ししております。
お薬手帳の記録をしっかりと管理することで、フラワー薬局以外で処方されたお薬の情報を見ることができます。重複投与や禁忌薬のチェックもかかりつけ薬局の重要な役割です。
また近年ではお薬手帳の電子化も進めております。
薬歴管理
フラワー薬局では患者さまの体質、アレルギー歴、お薬の服用歴などをしっかりと記録し、適切に管理しています。調剤を行う際はその内容を確認して、お薬の副作用や併用薬との相互作用などのチェックを行います。また、必要があれば担当医へ疑義照会を行い、常に安全な調剤に努めています。
服薬指導
患者さまにお薬を正しく服用していただくために、様々な工夫を凝らし、分かり易く適切な服薬指導に努めています。
また、薬歴に基づいてお薬の総合的な情報提供を行い、患者さまからの様々なご相談をお受けしております。