今夏も冬瓜を食した人は多いかと思います。夏野菜でも冬を超えて保存できるため冬瓜と呼ばれています。
今回は冬瓜(又はキュウリ)のカリウムに注目してみましょう。
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冬瓜でむくみ解消! -2022年12月5日掲載-
近年流行しているサル痘について -2022年10月31日掲載-
これまで、主にアフリカ大陸で発生が報告されていた「サル痘」ですが、近年、WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に当たると宣言し、欧米を中心に水面下で感染が広がっています。ここではサル痘とは何か、どんな特徴なのか、治療薬はあるのか、などを説明していきます。
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美肌が肌トラブルを改善する?! -2022年9月30日掲載-
アトピー性皮膚炎や肌の乾燥によるかゆみ、貼り薬でのかぶれなど、肌トラブルの一因は肌の状態にあるかもしれません。肌を整えることでそれらの肌トラブルが回避される可能性があります。現代は大気汚染、住環境の変化、また高齢化社会を背景に乾燥皮膚(ドライスキン)が増加しつつあります。肌が乾燥していると肌表面の角質が剥離し、そのバリア機能が奪われます。また貼り薬をはがす時に角質がはがれ、かぶれの要因になることもあります。よって肌状態を整えることはとても大事です。 続きを読む »
新型コロナウイルス感染症に関する検査について -2022年9月5日掲載-
新型コロナウイルス感染症が初めて確認されてから2年余り、感染症に関する検査が身近なものになってきました。PCR検査、抗原検査、抗体検査など、いくつかありますが、それらの違いについてはご存じでしょうか。
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誤嚥(ごえん)について -2022年7月29日掲載-
高齢になって食事中にむせることが増えたり、食が細くなったりした場合、「飲み込む力」が低下しているかもしれません。飲み込む力、つまり「嚥下機能」が低下すると、「誤嚥」が起こりやすくなります。
誤嚥は「誤嚥性肺炎」を起こす原因にもなるため、放置するのは危険です。今回は誤嚥の原因や症状、予防のポイントについて解説します。
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今さら聞けないアナフィラキシー -2022年6月30日掲載-
皆さんは「アナフィラキシー」または「アナフィラキシー・ショック」という言葉をご存じでしょうか?新型コロナウイルスに対するワクチンのひどい副反応として連日テレビなどで取り上げられていたので、言葉は知っているという方が大半ではないかと思います。今回はそんな、今さら聞けない「アナフィラキシー」について解説します。
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こどもの味覚について -2022年5月31日掲載-
そもそも味覚とは?
味には「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」といった5つの基本味があり、それらの味を、口内全体や舌や喉などにある味蕾という器官で感じとります。
漢方薬の効果 -2022年5月18日掲載-
皆さんは漢方薬をご存じでしょうか。
中国が起源で、日本で独自に発展した「漢方医学」で使われる薬のことです。
江戸時代中期ごろに、西洋医学である「蘭方(らんぽう)」に対して生まれた日本語です。
自然界に存在する植物や動物、鉱物などの薬効となる部分を「生薬(しょうやく)」と称し、基本的には2つ以上組み合わせて作られます。 続きを読む »
膀胱炎になったことはありますか? -2022年3月31日掲載-
「おしっこを我慢すると膀胱炎になるよ」とよく言われますが、これはたまったおしっこの中で細菌が繁殖して炎症をおこすことが原因です。
膀胱炎になると、残尿感がある、痛みを伴う、何度もトイレに行きたくなる、といった症状が見られます。薬局で薬を買って飲まれる方も多いと思います。市販薬は炎症を抑え、抗菌作用のある生薬からできている漢方薬が多く、軽い症状の場合はこれで治ります。
それでも改善しなければ泌尿器科を受診することをおすすめします。
泌尿器科では尿検査により菌を特定し、適切な抗菌薬が処方されます。「急性膀胱炎」の場合は、薬を飲むことにより、だいたい5日から1週間くらいで菌が消えて症状がなくなります。予防にはおしっこを我慢せず、水分摂取を心掛けてください。
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気象の変化により起こりやすいめまいや頭痛。気象病はなぜ起こる? -2022年3月1日掲載-
皆さんは、低気圧や雨が降る前になると頭痛がしたり、季節の変わり目にめまいや体調を崩しやすくなったりすることはありませんか?もしかしたら、それは「気象病」かもしれません。 続きを読む »
ナトリウムとカリウムの血圧への影響について -2022年1月31日掲載-
高血圧患者の現状とリスク
現在、日本の高血圧患者数は約4,300万人と言われており、日本人の約3人に1人ということになります。高血圧患者の85~90%は本態性高血圧であり、遺伝的要因と環境的要因(食生活や運動不足、ストレスなど)の両方が関与しています。日ごろから生活習慣に注意することで、高血圧は予防できるのです。
血圧が上がる原因の一つとして、食塩に含まれるナトリウムが挙げられます。ナトリウムは血管内に水分を引き寄せ血圧を上げる役割をしています。塩分の摂り過ぎが高血圧に繋がるとよく言われるのは、そのためです。
高血圧が続くことにより動脈硬化が起こり、脳卒中、心筋梗塞、腎障害などを発症するリスクが高くなります。健康寿命を延ばすためにも、高血圧をしっかりと予防しましょう。
お茶を飲むとトイレが近くなる? -2021年12月28日掲載-
「“腎臓が悪くならないよう、しっかりと水分を摂りましょう。”と医師に言われてお茶を飲んでいますが、飲むとトイレばかり行って大変です。あまりにもトイレばかり行くので、飲む量を減らしたり、頻尿の薬を飲んだりしています。」との話を聞くことがあります。
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お家にお薬がたくさん残っていませんか? -2021年12月1日掲載-
もしかすると、みなさんのお家にも必要以上に残っているお薬があるかもしれません。
医師や薬剤師から「お薬がたくさん残っていませんか?」と聞かれたことはありませんか。
その「たくさん残ったお薬」のことを「残薬」といいます。
残薬は国の医療費増加の原因の一つといわれており社会問題となっています。
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粉瘤について -2021年10月29日掲載-
ある日気が付いたら顔や首、背中、股関節などにぽっこりとにおいを伴う腫れ物ができていたということはありませんか? それはもしかしたら粉瘤かもしれません。 続きを読む »
肺非結核性抗酸菌症(Non Tuberculous Mycobacteria:NTM症) -2021年9月30日掲載-
私たちは昔から日常に存在する菌やウイルスに対処しながら生きてきました。2019年12月に新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい始めてから2年が経とうとしています。新型コロナウイルス感染症が肺に大きな影響を及ぼすことは知られていますが、肺に影響がある病気の中で2007年から13年ぶりに新たに治療ガイドラインが更新されたものがあります。それが肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)です。
今回は結核よりも近年患者数が増加している肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)について紹介していきたいと思います。 続きを読む »
転ばない暮らし方 -2021年8月31日掲載-
年齢を重ねても健やかで実りある日々を送りたいと願う方は多いと思います。心身ともに自立した生活を送ることが大切ですが、年齢とともに、日常生活の中で転倒する危険性が高くなり、大怪我につながることもあります。転倒・骨折を予防して、ご自分と大切な方の「転ばない暮らし方」をはじめましょう。
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加齢黄斑変性症について -2021年5月31日掲載-
加齢黄斑変性症とは?
高齢化に伴って増加している病気の一つです。
目でものを見る際に重要な働きをする「
目の中に入ってきた光は網膜で刺激として受け取り、その刺激が情報として視神経に伝達され、脳に伝わります。その網膜の中心部が「黄斑」です。
この「黄斑」が変化してしまうことで「ものが歪んで見える」「視野の中心が暗くなる・欠ける」「視力が低下する」等の症状が出てしまいます。
放っておくと失明に至ることもあるので注意が必要です。
加齢黄斑変性症には「萎縮型」と「滲出型」の2種類があります。
「萎縮型」は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮することで起こります。進行はゆっくりです。
一方、「滲出型」とは網膜のすぐ下に脆い血管が出来てしまうことで起こります。この新生血管から浸出液が出てることによって進行するため、進行が速いことが特徴です。
菌活とは? -2021年4月30日掲載-
皆さんは「菌活」、或いは「腸活」という言葉をご存知ですか?テレビや雑誌でも取り上げられることが増えたため聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
菌活とは、ヨーグルト・納豆・きのこなどの菌活に適した食材を食事に取り入れたり、腸内細菌を育てたりすることで腸内環境を整えることを言います。 続きを読む »
「電子お薬手帳」をご存知ですか? -2021年3月31日掲載-
お薬⼿帳は冊⼦になっている紙のお薬⼿帳が⼀般的ですが、最近ではスマートフォンで使えるアプリ版の電⼦お薬⼿帳の利⽤が増えつつあります。
今回はこの電⼦お薬⼿帳の魅⼒をお伝えします。
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ヒートショックについて -2021年2月26日掲載-
ヒートショックという言葉を知っていますか?
ヒートショックとは気温の低い屋外から暖かい屋内への移動や、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度の変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけとして起こる、健康被害の総称です。
ヒートショックは特に冬季の入浴時に起こりやすいことが知られています。暖房をしていない脱衣場や浴室では室温が極端に低くなりがちで、こうしたなかで衣服を脱ぐと、急速に体表面から体温が奪われて血管が収縮し、血圧が急激に上がります。温かい湯船に入ると、今度は血管が拡張して、血圧が急激に下がります。このような入浴に伴う温度差が血圧を大きく上下させるために、失神や心筋梗塞、脳梗塞が起こったり、その結果として湯船で溺れ、命を落としてしまうこともあるのです。