尿酸を下げるお薬 -2006年4月1日掲載-

足の指が腫れてひどく痛む痛風。この病気の原因になっているのが体内のエネルギーの燃えカスである尿酸です。

私たち薬剤師は、尿酸値が高く治療を必要と判断された患者様にお薬を渡す際に、「体の中の尿酸を下げる薬です」と一口で説明してしまいがちですが、尿酸を下げるお薬には大きく分けて2種類あります。
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副作用と上手く付き合うには -2006年3月1日掲載-

「この薬、副作用の心配はありませんか?」と患者様から聞かれることがあります。副作用のない薬はあるかと言えば、答えは「ノー」です。程度に差はあるにせよ全く副作用の無い薬はありません。
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花粉症になったら -2006年3月1日掲載-

花粉症とは

花粉症
「花粉症」はアレルギー性疾患の一つで、花粉が体内に入ることでおこるアレルギー反応が原因です。「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり」そして「目のかゆみ、なみだ目」など鼻や目の症状が主ですが、さらに皮膚や発熱などの全身症状も伴うこともあります。

このように、異物を排除しようとする「免疫」の働きが体に都合の悪い症状を起こすことを「アレルギー」といいます。

花粉が主な原因となるアレルギー性疾患の中でも、最も多いものはスギ花粉症で2~4月ごろに症状がおきます。スギの次が3~5月ごろにおきるヒノキ花粉症です。
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免疫を高めるために!! -2006年2月1日掲載-

免疫って何?

「小さい頃におたふく風邪にかかったことある?」と聞かれ「うん、かかったことある」と返答すると「じゃあ、もう免疫あるから大丈夫だね」というような会話を聞かれたことがあると思います。

そう私達の体には、一度かかった病気に対する抵抗力が生まれているのです。私達の周りには様々な細菌やウイルスが生息していますが、私達が元気で過ごしていられるのはそれらに対する抵抗力が備わっているからです。それが免疫力です。
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鍵は”ビタミンK”にあり! -2006年2月1日掲載-

血を固まりにくくする”ワーファリン”というお薬をご存知ですか?今回はワーファリンと飲食物の関係についてお話します。

このお薬を飲まれている方は「納豆とクロレラは食べないこと」と医師・薬剤師から指導を受けられていると思います。それはなぜでしょうか。

その答えの鍵は”ビタミンK”という栄養素にあります。 続きを読む »

塗り薬の使い方 -2006年1月1日掲載-

皮膚科で処方されるステロイドなどの軟膏やクリーム。整形外科で処方される痛み止めの軟膏など、軟膏やクリームにもいろんな種類の塗り薬があります。目的にあった使い方をしないと効き目が落ちたり、副作用が出やすくなったりします。今回は、塗り薬の使い方についてのお話です。
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アロマテラピー簡単利用術 -2006年1月1日掲載-

一時期大ブームを巻き起こしたアロマテラピー。その後も消え去ること無くひそかなブームは続いています。使ってみたいけど、どのようにして使えばよいのか?と思われていた方に簡単な使い方をご紹介いたします。
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寒い冬!お風呂で疲労回復しませんか? -2005年12月1日掲載-

寒い季節がやってきました。仕事等の疲れも、寒さで増してくるこの季節。正しい入浴方法で、疲労回復して心身ともにリフレッシュしましょう。

お風呂の正しい温度

冬場には寒いからといって、ついつい熱いお風呂に入りがちになります。しかし、熱いお風呂は、入ったときに血圧がぐっと上がるため、体に負担がかかってしまいます。お湯が熱くないと体が温まらないと思うかもしれませんが、逆に血管が拡張してしまい、血液の流れが悪くなって体が温まりません。また、大量の汗をかいてしまうので、体から水分が抜けて血液がドロドロになってしまう原因にもなり、ますます血流が悪くなってしまいます。
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小児の薬の飲ませ方 -2005年12月1日掲載-

今回は、小さなお子様の薬の飲ませ方についてのお話です。

ミルク主体の乳児期の場合は、食事回数が多く不規則なため1日3回毎食後といわれても困ってしまいます。特に食後はお腹がいっぱいで飲めなかったり、ミルクと一緒に吐いてしまうこともあります。医師から特別な指示がない限り、食前・食後にあまりこだわらなくてもよいでしょう。
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サプリメントの基礎知識 -2005年11月1日掲載-

近頃食生活の偏りを改善したり、健康の維持、増進を図る目的で「サプリメント」を利用する人が増えています。サプリメント市場は大変活発化し、錠剤 カプセル 飲料などさまざまです。

一般にサプリメントとは、「体に必要な栄養成分や、体によい効果をもたらす機能成分を補う食品」を指します。

また、サプリメントは大きく2つに分けられます。
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コップ一杯の水 -2005年11月1日掲載-

お薬の飲み方の説明で、「コップ一杯の水で飲んでくださいね」と言われたことはないでしょうか。「水なんか飲まなくっても、薬ぐらい呑み込めるよ」という方もおられるかもしれません。でも、この一杯の水が、薬の効きめや副作用に随分関係しているのです。
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肩こりについて -2005年10月1日掲載-

肩こりとは

肩こりは首すじ、首のつけ根から背部や両肩にかけてこわばり感、はった感じ、重だるい感じ、痛みなどの入り交じった不快な感覚の総称です。主観的にはきわめて苦痛を伴い、時には頭痛、悪心やめまいなどを伴います。つまり、頸部、肩甲帯、背部における筋肉の疲労・過労状態による局所痛、放散痛、関連痛などを含んでいます。
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高血圧の薬とグレープフルーツジュース -2005年10月1日掲載-

患者様から「高血圧の薬とグレープフルーツジュースは一緒に飲んではいけないの?」とよく質問を受けます。確かに、飲み合わせが悪い薬はあります。高血圧の薬の中には、血圧を下げる仕組みや作用が違う薬が数種類あり、問題となる薬はその中の一部です。
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日常生活で注意すべき「お薬の相互作用」 -2005年9月1日掲載-

お薬とお薬の相互作用は患者様の関心も高いのですが、お薬と食物の相互作用については、あまり関心がない方も多く注意が必要です。今回は、喘息のお薬であるテオフィリンを例にとり、日常生活で注意すべきお薬の相互作用について、一例を紹介致します。
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骨粗鬆症とその予防について -2005年9月1日掲載-

骨は私達の体を支えたり、大切な臓器を保護するなど私達の体を様々な面でサポートしてくれています。しかし、年をとると、背中が丸くなったり、骨折を起こしやすくなります。これは骨粗鬆症によることが多いのです。
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血圧下げ隊!! -2005年8月1日掲載-

なかなか血圧の下がらない患者様から「薬の種類が増えたけど何故?」という質問をよく受けます。このような場合の多くは『作用の仕方の違う薬』が追加になっています。血圧を下げる薬には様々なタイプがあり、医師はその中から相性のよい薬を選んでいます。今回は代表的な高血圧の薬をタイプ別に紹介します。
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難聴について -2005年8月1日掲載-

難聴とは?

難聴
難聴とは耳が聞こえにくくなることですが、聴力検査においては、ある一定以上の音がきこえない、あるいは聞こえにくい状態をいいます。音は耳を通して脳で認識されますが、その経路においていずれかの箇所に障害が起きても難聴になってしまいます。音を伝える部分に障害がある場合を「伝音難聴」といい、音を感じる部分に障害がある場合を「感音難聴」といいます。
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気になる子供の発熱 -2005年7月1日掲載-

お子様が熱を出されると戸惑う方が多いと思いますが、落ち着いて様子を観察し、次のような対応をしてあげて下さい。

熱が上がりかけの時は寒気がして震えたりします。この時は温かくしてあげて下さい。逆に熱が上がりきると汗が出て暑がります。濡れた下着などは取替え、寒がらない程度に薄着にしてあげて下さい。また、発熱時には脱水症状になりやすいので、小まめな水分摂取も大切です。高熱が出ると脳に障害が出るのではないかと心配になりますが、40度近い高熱でも障害が起こることはないと言われています。
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熱中症について -2005年7月1日掲載-

憂鬱な梅雨の季節も過ぎ、いよいよ夏本番。楽しいイベントを控えている方も多いのではないでしょうか。しかしこの時期、「熱中症」で病院に運ばれる方のニュースをテレビや新聞で見る機会が増えます。熱中症はスポーツ活動中や高温環境での労働など比較的若い世代に起こると思われがちですが、高齢者でも例外ではありません。今回は、夏に多い熱中症についてのお話です。
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食中毒-家庭にひそむ落とし穴- -2005年6月1日掲載-

夏が近づいてくると テレビでも話題になりますよね。食中毒。飲食店でばかり起こっているようですが、その内20%は家庭で起こっています。夏場だけでなく年間通して100件以上の報告があり、特に7月~9月で倍の200件近くの報告が上がっているのです。大好きな環境が 高温多湿(25℃以上・湿度70%以上)ですので納得です。また、人は高温多湿の環境では抵抗力が低下しやすいのでさらに悪循環となります。
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