今回は漢方薬の副作用と効果についてのお話です。漢方薬のなかでもポピュラーな葛根湯(かっこんとう)に多く含まれる麻黄(まおう)には交感神経を興奮させる作用があり、血圧上昇や動悸、不眠の症状が現れることがあります。また多くの漢方薬に含まれる甘草(かんぞう)は、カリウム値の低下やむくみ、血圧上昇を起こすことがあります。特に2種類以上の漢方薬を併用する際、この甘草が重複している場合があり注意が必要です。
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漢方薬の副作用と効果 -2007年4月1日掲載-
授乳とかぜ薬 -2007年3月1日掲載-
授乳中の患者様から「このかぜ薬を飲みながら赤ちゃんにおっぱいを飲ませてもいいですか?」と聞かれることがあります。
お母さんが服用したお薬は腸から吸収され、血液中に入り体中に広がっていきますが、母乳中にも移動して、その母乳を飲んだ赤ちゃんは間接的にお薬を飲むことになってしまいます。でも、母乳保育をしているお母さんが、風邪をひいてしまうこともあります。薬を服用せず我慢するか、授乳を控えることができればそれに越したことはありませんが、そうもいかない場合はお薬をのみながら授乳を続けることになります。
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認知症について -2007年3月1日掲載-
認知症とは?
認知症とは脳の病気であり単なる物忘れではありません。同じことを何度も聞いたり、質問したり、自分が話したことを忘れ、何度も同じ話をしたりします。特に日付や場所が覚えにくくなり、進行すると体験したこと自体忘れてしまいます。
認知症の原因は大きく2つに分けることができます。
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脳梗塞の薬 -2007年2月1日掲載-
「脳梗塞」は「脳卒中」の一種で脳の血管に血栓、凝固塊、脂肪塊等が詰まって血流を止めてしまうために起こる病気のことです。
動脈硬化などがあると血流が詰まりやすいので脳梗塞になる可能性が高く、脳の血管が詰まると、その先の脳細胞に酸素と栄養が供給されずに脳細胞が壊死してしまいます。脳細胞が壊死すると脳が正常に働かなくなり、半身麻痺・しびれ・感覚低下・手足の運動障害・言語障害などの症状が現れ、場合によっては後遺症が残ることもあります。
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子どもの「目やに」と「充血」 -2007年2月1日掲載-
目やに・充血
「目やに」とは、涙や目からの分泌物が固まったもので、目の縁に付着したりします。一方、「充血」とは、白目の部分に炎症が生じ、毛細血管が浮き出て見える状態を言います。目やにと充血は、子どもに見られる目の症状として最も多いものです。
子どもの目やにと充血は、注意を払わなければならない症状です。「目やに、または充血の症状が続く」、「目やにがいつもより多く出る」などの場合には、眼科を受診する必要があります。
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嗅覚障害(においがわからない)について -2007年1月1日掲載-
「においを感じない」という経験はありませんか。においがわからないとおいしい食べ物も満足感が違ったり、自然の花のにおいや日常の香水のにおいなども解らなくなったり、不自由なことが多く出てきます。においはどのように伝わるのでしょう。空気中のにおい物質は鼻の中を入り、鼻の奥にある嗅覚細胞に達します。嗅覚細胞は神経を介して、におい物質の信号を脳に刺激として伝え、これにより私たちはにおいを認識します。この流れがスムーズにいかないと「においを感じない」ということになります。
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貧血の薬 -2007年1月1日掲載-
貧血は、赤血球の中にあるヘモグロビンが不足したり、赤血球そのものが減少したりすると発症します。貧血の中で最も多いのが鉄欠乏性貧血で、ヘモグロビンの材料である鉄の不足によって起こります。偏食や無理なダイエットによる鉄分の摂取不足、妊娠中や授乳期における鉄の必要量増加、出血による鉄の喪失などが鉄不足の主な原因としてあげられます。
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冷えを解消して、体の不調を取り除こう! -2006年12月1日掲載-
冬になると「冷え」に悩まされる方は多いのではないでしょうか?体の冷えは血液の流れを悪くするために、代謝が落ち、様々な体の不調の原因となります。寒さが厳しくなると、どうしても室内に閉じこもりがち。いつものように体を動かし血液を循環させることも少なくなり、冷えはなかなか取り除けません。そこで、ご家庭でできる簡単な冷えの解消法をご紹介します。
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かぜ薬について -2006年12月1日掲載-
本格的な冬を迎え、「かぜ」をひきやすい季節になってきました。「かぜ」とは鼻や喉に起こる急性の炎症をまとめた呼び方で、病気の名前ではありません。ウイルスや細菌が鼻や喉に感染して咳、鼻水、時には発熱を伴う症状が現れます。ちなみにインフルエンザはインフルエンザウイルスの感染によって起こるかぜの一種です。普通のかぜと違い、急激な発症・高熱・関節痛などの特徴があります。医療機関では、次のような薬を、かぜの症状にあわせて処方します。
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こどもの主な感染症 -2006年11月1日掲載-
私たちの身の回りにはさまざまな微生物が住んでいて、そのすべてが子孫を残そう、仲間を増やそうと活動しています。食べ物に付いた微生物が増殖することを腐敗と言いますが、人の体のなかで増殖することを”感染”といい、いろいろな疾病を引き起こすことがあります。本来、人は微生物に対して防御する力(抵抗力)をもっていますが、病気を起こそうとする力(病原性=毒力と菌量) がそれよりも強くなると、病気になってしまいます。これが感染症です。
こどもは大人に比べて体力がなく、免疫力も十分には発達していません。そのため急に発病し、病状の進行経過も早いことが多いので十分注意が必要です。こどもの感染症の主なものについてご説明します。
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ジェネリック医薬品 -2006年11月1日掲載-
ジェネリック医薬品・・・最近、テレビや広告などで先発医薬品(以下:先発品)と「同じ成分、同じ効果」「お薬代が半額」と宣伝されています。毎日服用されている方にとっては、とても気になる話ですよね。
『ジェネリック医薬品』とは、後発医薬品(以下:後発品)のことで、先発品の特許が切れた後に、厚労省の許可を得て発売される医薬品です。そのため厚労省の定めるお薬の価格が先発品に比べ安く設定されています。また、先発品より錠剤の大きさを小さくして飲みやすくしたり、水なしで飲めるように工夫されたお薬もあります。このようなメリットを聞けば、多くの方は後発品に変えて欲しいと思われるでしょう。
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薬とアルコール -2006年10月1日掲載-
「百薬の長」といわれるお酒。適量のアルコールは緊張をほぐし、食欲を増進させ、血のめぐりを良くして疲労回復に役立ちます。また最近の研究では、善玉コレステロールを増やすことで心臓病や脳梗塞の予防になることがわかってきました。しかし、これはあくまでも「適量」を飲んだ場合のこと。「適量」とはビールなら大瓶1本、日本酒なら1合まで、といったところでしょうか。
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アトピー性皮膚炎 -2006年10月1日掲載-
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、皮膚炎を起こしやすい体質的な素因を持った人に、ストレスやダニ・ほこりなどの悪化させる要素が加わることで発症する病気です。主な症状は強いかゆみを伴う、赤くブツブツとした湿疹で、よくなったり悪くなったりを繰り返します。
症状の現れやすい部位は年代によって異なりますが、一般に多くできる部位は、顔(目、耳、口の周りなど)や関節部(肘の内側や膝の裏側のしわの部分)です。
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認知症とその薬 -2006年9月1日掲載-
「えーっと、あの人誰だったかな?」と年を重ねると増える物忘れ。これは、脳の神経細胞の減少という老化現象で、誰にでも起こります。一方、認知症は、神経細胞の消失が早く、記憶力、判断力に障害が起こり、妄想などの精神症状を伴う脳の病気です。認知症は「アルツハイマー病」と「脳血管障害」に分けられ、患者さんは2005年度には約189万人に達しています。
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喘息発作を防ぐ~日常生活 -2006年9月1日掲載-
喘息とは
喘息は気道が狭くなって呼吸が苦しくなる「喘息発作」を繰り返す病気です。
発作が起きると、呼吸に伴って「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音がします。
これは喘息の典型的な症状で「喘鳴」と呼ばれます。発作が、ひどくなると、呼吸困難になり、命にかかわることもあります。
発作が治まると呼吸は楽になりますが、発作が治まっているときでも、気道には慢性的な炎症が起こっています。常に炎症が起こっているため、気道が過敏になり、わずかな刺激が加わっただけでも、発作が起こるのです。
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クエン酸で疲労回復 -2006年8月1日掲載-
古くから疲れた時にはすっぱい物を食べると良いといわれていますが、昔の人は経験的にすっぱいもの(クエン酸)には疲労回復効果があることを知っていたようです。
クエン酸は、レモンなど柑橘類、梅干し、お酢などに含まれている酸味成分です。
クエン酸には、疲労回復効果やカルシウムの吸収を促進する作用があり、最近では血液をサラサラにする効果も注目されています。
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ステロイド薬について -2006年8月1日掲載-
みなさん、ステロイド薬というと、効き目が強いが副作用も強い薬と感じておられる方が多いのではないでしょうか。
ステロイド薬は膠原病、炎症性疾患、アレルギー疾患、ネフローゼ症候群など様々な治療に用いられる効果の高いお薬です。また満月様顔貌(顔が丸くなる)や糖尿病、骨粗鬆症など多くの副作用が知られています。その意味ではこの薬は作用が強く、副作用も多い薬といえますが、副作用の多くは、一時的な減量や予防薬との併用で最小限にとどめることが可能です。
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ADHDって知ってますか? -2006年7月1日掲載-
ADHDという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?
ADHD=Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder・・・「注意欠陥多動性障害」という発達障害の1つです。発達障害には自閉症、LD(学習障害)などがあります。どれも親にとっては病気と考えられず、単なる子供のわがまま、怠慢、勉強嫌いと思い込んでしまい、厳しく叱ったり、世間体を気に病み悲観したり、ついつい子供に矛先を向けてしまいます。
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水虫をなおすために -2006年7月1日掲載-
じめじめ蒸し暑い季節がやってきました。そんな環境を水虫は一番好みます。水虫の正体は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種で、症状は大きく3つの型に分かれます。
- 趾間(しかん)型
- 足指の間、特に小指の部分にでき、皮膚がむけ、ふやけて白くなり強いかゆみがある
- 小水疱(しょうすいほう)型
- 足の裏やふちに小さな水ぶくれができ、やがて皮膚がむけてくる。非常にかゆいタイプ
- 角化(かくか)型
- 足の裏全体が厚く硬くなり、皮膚がむけてくる。あまりかゆみはない。
尿酸値をコントロール-痛風と高尿酸血症- -2006年6月1日掲載-
“風が吹いても痛い”といわれている”痛風”。
その発作の原因は「尿酸」です。血液中に尿酸が過剰に増加すると、尿酸の結晶が関節にたまり炎症を引き起こします。日本では1960年代の高度経済成長期以降、食生活の欧米化で脂肪や動物性のたんぱく質の多い食事が普及してきた頃から急増し、今では代表的な生活習慣病の一つとなりました。
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