冬に多いドライアイ -2014年1月23日掲載-

冬の乾燥した空気や暖房機器のフル稼働で、ドライアイが悪化する人が増えています。人の目は、涙で守られていますが、涙は目の表面を潤し保護するだけでなく、「目の表面の傷を治す」「感染を防ぐ」「栄養を補給する」といった重要な役割を持っています。

目の表面は乾いてしまうと傷がつき、違和感・ゴロゴロする・目が疲れる・見えにくい・充血・涙目・目やになどドライアイの様々な不快症状が起こります。

ドライアイには大きく2つのタイプがあり、一つは加齢により涙の分泌量が減るタイプで、特に女性で多くみられます。また病気やお薬の副作用で、涙が出にくくなることもあります。

もう一つは涙の蒸発量が増えるタイプで、環境や生活習慣が大きく関係しています。特にパソコンやコンタクトレンズ・エアコンが原因としてあげられます。

ドライアイの治療には、基本的に点眼薬を使用します。涙の成分の分泌を促し症状を改善するもの、涙に近い成分の人工涙液、保水効果で角膜の傷を早く修復するものなどがあります。

最近では、ドライアイの不快な症状を早期に改善する、1回使い切りの目薬も使われています(このお薬は点眼後かすむことや苦みを感じるなど、少し使いづらい場合もありますので医師に相談して下さい)。

また、点眼薬をさした後に目をパチパチすると液が鼻のほうへ流れてしまいますので、1滴点眼した後は目頭を押さえ、1分ほど静かに目を閉じるようにして下さい。

日常生活では、パソコンを使う場合はこまめに休憩をとり、意識的にまばたきをしましょう。エアコンの風に直接当たらないようにし、加湿器などで湿度を上げたり、まぶたを蒸しタオルで温めるのも効果的です。普段から予防や改善を心掛けて下さい。