水虫に使う薬で知っておいてほしいこと -2013年6月20日掲載-

水虫は足・爪白癬の通称で、白癬菌という菌が足の皮膚の角質や皮下組織、爪に感染して炎症を起こす疾患です。足の指や足の裏に水疱ができて皮が破れ、痛みや痒みを伴います。

水虫の薬には外用薬と内服薬があります。外用薬には様々な種類があり、患部の状況によって使い分けます。
患部がジュクジュクした水虫にはクリームが使われます。
ジュクジュクがひどい場合や亀裂ができている時には軟膏が良いとされています。乾燥している場合は液剤が適しています。

処方せん薬でも市販薬でも外用薬は、1日1回使うだけで良い薬がほとんどです。使用するのは、角質層が柔らかく薬剤が浸透しやすくなった入浴後が効果的です。また、白癬菌は症状が出ている範囲より広く寄生していることが多いので、患部よりも広めに塗るのが良いでしょう。

そして、白癬菌は、皮膚の角質層の奥深くに隠れていますので、症状がなくなった後も、少なくとも約1カ月間は根気よく続けることが大切です。
一方、爪水虫は、外用薬で完全に治療するのが難しいので、皮膚科を受診してください。
爪水虫には内服薬が処方されますが、飲み合わせに注意が必要な薬もあります。医師に現在服用中の薬を伝えるようにしてください。
お薬手帳はこのような時に役に立ちます。また、薬をもらう際には薬剤師の説明もしっかりと聞いてください。

水虫は高齢の方に多いと言われていますが、若い方でもなります。
また、男性のほうが多いとされていますが、最近では女性の方にも増えてきています。
これからの季節は水虫が増える時期です。水虫かなぁと思った時は、恥ずかしがらずに、まずはかかりつけの薬局で相談されてはいかがでしょうか。