薬の有効期限と保管方法 -2013年5月23日掲載-

飲食物に賞味期限があるのと同様に薬にも有効期限や使用期限が定められています。これらは医薬品の成分や性状及び品質等を保証できる期間です。
市販薬等を購入する際も有効期限・使用期限をご確認下さい。

薬の有効成分は様々な影響を受け、効き目が悪くなってしまうばかりか毒性が増し、体に有害な物質に変質することもあります。薬は適切に保管し、期限の過ぎたものは使用しないようにして下さい。

保管方法は薬によっても異なりますが、一般的に直射日光の当たらない暗く涼しい場所を選びましょう。長期間保管する際は気密性の高い缶やプラスチックの容器に入れると良いでしょう。その際、乾燥剤を一緒に入れると効果的です。
液剤(シロップ剤など)は細菌の繁殖を防ぐために、冷蔵庫での保存が安全です。小さなお子様がいらっしゃる場合は間違って飲んでしまわないように手の届かない所に保管しましょう。

なお市販薬等の使用期限は未開封状態での期限ですので、開封後は散剤・顆粒は3~6ヶ月、カプセル・錠剤・坐薬などは6ヶ月~1年、目薬は約1ヶ月を目安に使用してください。液剤は変質、細菌の増殖の恐れがありますので不要になったものは処分して下さい。
病院からもらった薬や、処方箋をもとに調剤薬局からもらった薬は、基本的に薬を処方された日数で使用頂くものですので、服用方法・服用期間をしっかり守ることが大切です。それは医師が、それぞれの患者さまのその時の症状、体質、既往歴等に合わせて薬を処方しているからです。

「以前もらった風邪薬が余っているから飲もう」、「私の痛み止めが余っているからあなたにあげる」等は薬の保管方法が適切だとしても危険を伴うので、十分注意して下さい。

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