5月に日本でも発生した新型インフルエンザは、空気が乾燥し、寒くなってくる秋から本格的な流行が危惧されています。
新型インフルエンザは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なり、ほとんどの方に免疫がなく、感染が拡大しやすいと予想されています。
症状は、突然の高熱、咳や咽頭痛、倦怠感に加え、鼻汁・鼻閉、頭痛等で、季節性インフルエンザと類似していますが、下痢などの消化器症状が出ることもあると言われています。
ほとんどの方が軽症で回復していますが、持病がある方の中には、治療の経過や状況によって、重症化する場合があるようです。また、妊婦・乳幼児・高齢者の方も注意が必要であると報告されています。予防を心掛け、感染時の対応についても確認しておきましょう。
予防や、感染時の重症化防止に有効な手段の1つとして、インフルエンザワクチンの接種があります。今回の新型インフルエンザには、季節性インフルエンザワクチンは効果がないと言われています。新型・季節性インフルエンザに関わらず、ワクチン接種による効果は3~5ヶ月間ですが、免疫ができるまでに2週間程かかります。またワクチンの製造に卵白が使用されているため、卵アレルギーのある方は医師に相談が必要です。
日常生活では、体調を整えて抵抗力をつけ、ウイルスに接触しないことが重要です。手洗いは、石けんを使って最低15秒以上行い、洗った後は、清潔なタオル等で水を十分に拭き取りましょう。ウイルスは、粘膜を通して感染するため、できるだけ鼻や口などを触らないようにして下さい。また、インフルエンザウイルスは湿度に弱いので、加湿器などを使って、室内を適度な湿度に保つことも有効です。