マイナンバーカードについて -2024年5月31日掲載-

マイナンバーカードとは、マイナンバーの証明や、本人確認の証明書として利用できるカードです。
今回はマイナンバーカードの健康保険証利用について紹介させていただきます。

マイナンバーカードを病院や薬局など医療機関の受付にある機械にかざして手続きするだけで健康保険証として登録できます。また、「特定健診の情報や薬剤情報共有を同意する」を選択することで、データに基づく診療、薬の処方を受けることができます。

「特定健診情報」

特定健診とは40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目して行われる健診のことです。
75歳以上の方については後期高齢者健診情報を医師等が確認することができます。

  • 受診者情報
  • 特定健診結果情報
  • 薬の服薬情報
  • メタボリックシンドローム基準該当情報
  • 特定保健指導対象基準の該当情報

薬剤情報

医療機関を受診し、薬局等で受け取ったお薬の情報です。

  • 受診者情報
  • 過去に処方された薬の情報(調剤年月日、薬の名前、成分名、用法用量等、注射や入院中の情報も含みます)

特定健康診断という言葉が出てきましたが、皆さんご存知ですか?
特定健診は、生活習慣病のリスクを明らかにして病気の早期発見や重症化を防ぎます。
生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)は重症化すると脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすリスクがあるため、今日からでも健康に気を使い規則正しい生活を心掛けていきましょう。

マイナ保険証を使用するメリットとしては、次のようなものがあります。

  1. 過去に飲んでいた薬や特定健診などのデータが連携されるため、患者様が口頭で説明する手間が省け、正確な診断、薬の調剤を行うことができます。
  2. 旅行先や災害時の急な体調不良時でも薬の情報がわかります。

もし、今飲んでいる薬や特定健診の結果がわからなくなった時は、マイナポータルを利用することでいつでも確認することができます。
マイナンバーカードについて
また、薬剤師が普段調剤室で行っている薬の確認についても、マイナ保険証の使用のメリットがあります。
薬剤師は、投薬時の患者様とのコミュニケーションによりお薬手帳で薬の飲み合わせや同じ薬を飲んでいないかなど薬の重複チェックを行っています。
患者様自身が薬の名前を覚えていなかったり、お薬手帳を忘れたりすると、毎回投薬時に患者様に確認をお願いすることになります。
しかし、マイナンバーカードを来局時にかざしていただくことで、正確な薬の服薬情報を得ることができ、患者様に薬の確認を行う手間を省くことにより、確実にすばやく薬をお渡しすることができます。

みなさんもぜひ医療機関にマイナンバーカードを持参し、活用してみてください。
利用する機会があまりなく、利用するのが難しいと思われる方がほとんどだと思いますが、利用方法が分からない時はスタッフが丁寧に対応させていただきますので、気軽にお声掛けください。