マスクについて -2020年4月30日掲載-

今般、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症ですが、マスクによる感染対策が注目されています。
人がくしゃみや咳をすると、ウイルスを含んだ鼻水や唾液は1~2メートル飛び散ると言われています。それを他人が吸い込むことで飛沫感染が起こります。この飛沫感染を防ぐ上で高い効果を持つのがマスクの着用です。
そこで、マスクについての知識や正しい着け方等のご紹介をさせて頂きます。

マスクの定義

「天然繊維・化学繊維の編物または不織布を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、また、かぜなどの咳やくしゃみの飛沫の飛散を抑制することを目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用製品」とされています。

マスクの種類

家庭用マスク

かぜ、花粉対策や防寒・保湿などの目的で日常に使われるマスク。フィルター部分の素材により、「ガーゼタイプ」と「不織布タイプ」の2種類にわけられます。

ガーゼ(布)タイプ
主に綿織物を重ね合わせたマスク。
不織布(ふしょくふ)タイプ
複数の原料を、繊維あるいは糸などを織ったりせず、熱的、機械的、化学的作用により繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布をフィルター部分に使用したマスク。

マスクについて

医療用マスク

主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスク。「外科の」「手術の」という意味から「サージカルマスク」とも呼ばれています。

産業用マスク

主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスク。

※参照:日本衛生材料工業連合会 HP

正しいマスクの着け方

  1. マスクを着ける前にしっかりと手洗いをする。
  2. マスクを鼻の形に合わせ隙間を防ぐ。
  3. ゴムひもを耳にかけ、鼻あてを片手で押さえながらあごを包むようにマスクを下まで伸ばし顔にフィットさせる。

※不織布マスクは基本的に使い捨てです。使い終わったマスクはウイルスが付いている恐れのある面には触れないように顔から外し、ビニール袋に入れ、口を閉じて捨てましょう。

ガーゼ(布)マスクの洗い方

使うもの
衣料用洗剤、塩素系漂白剤、清潔なタオル、桶、台所用手袋、洗濯バサミ

  1. 水をはった桶に衣料用洗剤を入れ、混ぜる(水2Lに対して0.7g(小さいスプーン半分くらい)を目安に入れる)。
  2. ガーゼマスクを入れて10分ほど待ち、軽く押し洗いする(繊維を傷める可能性があるのでもみ洗いはしない)。
  3. 桶の水を飛び散らないよう流し、ガーゼマスクを水道水ですすぐ。
  4. タオルで水気を取り、洗濯バサミでとめ、日陰で乾かす。

汚れが気になる方は塩素系漂白剤を使用する。

  1. 台所用手袋をはめる。
  2. 水をはった桶に塩素系漂白剤を入れ、混ぜる(水1Lに対して15ml漂白剤を入れる)。
  3. ガーゼマスクを入れて10分ほどひたす。
  4. 桶の水が飛び散らないよう流し、ガーゼマスクをたっぷりの水道水で2回すすぐ。
  5. タオルで水気を取り、洗濯バサミでとめ、日陰で乾かす。

マスクが多少縮んでも問題ありません。1日1回は洗いましょう。

※出典:政府インターネットテレビ

もしマスクがないときは

ハンカチやタオルなど、口や鼻を塞ぐことができるもので代用することでもくしゃみなどの飛び散りを防ぐ効果があります。とっさの場合は、上着の内側や袖で口などを覆うだけでも感染拡大防止につながります。

マスクの着用により、ウイルス感染拡大を防止し、自分を、また他人の命を守りましょう。