「おにぎり」で食中毒??
夏休みが近づき、海や山へピクニックに出かけるシーズンとなりました。
気温が高くなるこれからの時期には、弁当のおにぎり1個にも食中毒の可能性が潜んでいます。
昨年7月、海水浴に出かけた家族が昼食に持参したおにぎりを食べたところ、吐き気や嘔吐の症状を訴え、検査により食中毒と断定されました。そのおにぎりは、前日に握ったもので、当日は電車や海水浴場などで持ち歩いていました。
調理をした人などからおにぎりに黄色ブドウ球菌がつき、かつ高温下で長時間持ち歩いたことで、菌が増殖してしまったと考えられます。
食中毒とは
食中毒は、食中毒の原因となる細菌やウィルスが付着した食品や、細菌やウィルスが作る有害な物質が含まれた食品を食べることで起こります。食品の「味」「色」「におい」は変わらないため、気づくことがなく、食中毒にかかることがあります。
今回は5月から8月ごろに食中毒の件数が多い「黄色ブドウ球菌」について紹介します。
黄色ブドウ球菌とは
黄色ブドウ球菌は自然界に広く存在し、人の皮膚やのどにもいますので、通常はそれほど危険な細菌ではありません。しかし、調理する人の手や指に傷があったり、傷口が化膿していたりする場合は、食品を汚染する確率が高くなります。
汚染された食品(おにぎり、サンドイッチなど)の中で、菌が増殖し、毒素「エンテロトキシン」が作られると食中毒を引き起こします。「エンテロトキシン」は100度で30分間加熱しても壊れません。汚染された食物を食べると、食後1~5時間(平均3時間)ぐらいで、急激に吐き気や嘔吐、下痢などが起こります。
食中毒予防の3つの原則
- 細菌をつけない。持ち込まない。
- 細菌を増やさない。
- 細菌を殺す。
食中毒予防の6つのポイント
食品の購入 |
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家庭での保存 |
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下準備 |
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調理 |
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食事 |
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残った食品 |
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最後に
何よりもまず、手を洗うことが大切です。
そして、細菌を増やさないために、食品は冷蔵庫や冷凍庫に保管し、なるべく早めに食べましょう。持ち歩くときは、保冷剤などで常時10度以下を保つようにしましよう。
食中毒は簡単な予防方法を守れば防ぐことができます。
それでも、もし、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちがわるくなったりしたら、かかりつけ医に相談しましよう。