今年こそ!早めの湿気・カビ対策でジメジメした梅雨をのりきろう! -2008年5月1日掲載-

まもなくジメジメした嫌な梅雨の時期がやってきます。今までどのようにして結露やカビ対策をするのか、いまいちわからなかった方々は、この記事を参考に梅雨の時期をのりきってください。

湿気を放置することで、カビやダニが増殖します

カビは温度(28℃前後)、湿度(70%前後)、栄養、酸素の4つの条件がそろうと増え始めます。特に湿気をそのままにしておくと、通気性の悪い場所に結露ができることによりカビが発生する原因になります。またカビは食べ物の残り物や、人間のフケやアカなどいろいろなものを栄養源にして増殖します。さらに悪いことにカビを餌にして、ダニが増えていき、最終的には建物や人体に重大な影響を与えることになります。

湿気、カビ、ダニが建物や人体に与える影響

湿気を放置したままにしておくと壁や窓枠などにカビが付着し、建物を傷める原因になります。また長時間ジメジメした部屋の中にいると、体が重く感じることや、気分がすぐれないことがあります。そしてカビやダニが増えることによって、皮膚炎・喘息や肺の病気の原因となることがあります。

住まいのカビ・ダニ危険度チェック

該当する項目が多い程、カビ、ダニの発生する危険度が高いので、早めの対策を心掛けましょう。

  • 一日中部屋を閉め切っていることが多い
  • 室内干しをよくする
  • 料理中に換気扇を回し忘れる
  • 部屋に観葉植物などがたくさんある
  • 掃除が苦手
  • 浴室の掃除を毎日していない
  • たたみの上にじゅうたんを敷いている
  • 結露をそのまま放置している
  • エアコン、除湿機がない

湿気・カビ対策について具体的にどうすればいいの?

湿気・カビ対策

風通し

家の中については、まず普段から風通しをよくして、湿気やカビの繁殖を防ぐようにしましょう。窓やドアを必ず2箇所以上あけて、風の通り道を作ると、風通しがよくなります。

風通しが悪い部屋については、エアコンや除湿機を使うことも効果的です。ただし、シーズン初めに使用する時はフィルターの掃除をしっかりしておきましょう。

室内干し

洗濯物は室内干しをすると湿気がたまりやすいので、天気がいい日には外に干すようにして、どうしても室内干しをする場合には、エアコンや除湿機を併用するといいでしょう。

お料理時

台所で火や水を使っている時は、換気扇を回して水蒸気を外に逃がすようにして、料理中に発生した食べ物のカスやゴミは早めに拭き取って、カビやダニの餌を発生させないようにしましょう。

押入れ

押入れ等通気性の悪い場所では、布団や衣類をなるべく壁にくっつけないようにし、壁とのすき間を空けるようにしましょう。スノコの上に布団を置いたり、湿気取りを設置してみてもいいでしょう。掃除の際にはアルコール消毒剤等を使って拭きあげるとカビやダニの繁殖を抑えます。

浴室

浴室についてもカビの温床になりやすいので、浴槽のお湯を抜いたあとに、熱いシャワーで、石けんカスやアカやカビを洗い流します。洗い流したあとに換気扇を回して湿気を充分に飛ばしてあげることもお忘れなく。

掃除方法

カビについては拭くだけでは除去しきれないため、市販の漂白剤や、防カビ剤を用いて、消毒をする必要があります。ただし、漂白剤、防カビ剤と酸性タイプの洗浄剤を同時に使うと有毒ガスが発生することがあるので、使用上の注意をよく読んで正しく使用するようにしましょう。

結露が発生していることに気がついたら、すぐに拭き取ることを心掛けるようにしましょう。

以上のことを実行し、ジメジメとした梅雨をのりきり快適に過ごしましょう。ぜひ一度試してみてください。
東京ガス 住まいと暮らしの便利帖特集「梅雨時の湿気対策」