ドライアイ -2008年2月1日掲載-

目が疲れやすい、何となく不快感を感じる。
それはただの疲れ目と考えがちですが、目が疲れやすいのは目を使いすぎたからだけではなく、もしかしたらドライアイかもしれません。

ドライアイって?

ドライアイとは目が乾いて不快な症状が現れることをいいます。涙が足りないと目は乾いて傷付きやすく、重症になると傷から細菌が入り込んで目全体が感染したり、傷が深くなって視力が低下する恐れがあります。

どうしておこるの?

ドライアイとはそのままの意味で、目が乾くために起こります。目が乾く原因には様々なものが考えられますが、大きな原因となる涙の量に注目してみましょう。

パソコン作業や読書、細かい作業など集中している時にはまばたきが少なくなります。

乾燥した部屋にいるときや、コンタクトレンズを使用していると涙が蒸発しやすくなります。

涙の主な働き

ドライアイ

  • 目の表面を守り、乾燥を防ぐ
  • 細菌などの侵入や感染を防ぐ
  • ゴミやほこりを洗い流す
  • 角膜に酸素や栄養を届ける

涙で目の表面を保護するためには、涙を目の表面に送らなければなりません。どうやって行っているかご存知ですか?実はまばたきがその働きを担っているのです。まばたきをするたびに、目の表面に涙が送り込まれます。通常は1分間に20~30回まばたきを繰り返して、目の表面をリフレッシュさせています。

ドライアイになったらどうすればいいの?

パソコン作業をする時やテレビを見る時などは、目線が下になるように画面を配置しましょう。また、リラックスを心掛け、疲れを感じる前に休憩しましょう。

加湿器を設置したり、ぬれタオルを干すなどして保湿に注意しましょう。

症状が強い場合は眼科を受診し、医師から処方された目薬を、症状が軽ければ市販の目薬をさすようにしましょう。

ドライアイ自己診断

ドライアイかどうかは、以下の自己診断を実施してみましょう。

ドライアイ自己診断チェックシート
1 目が疲れやすい
2 めやにが出る
3 目がごろごろする
4 重たい感じがする
5 目が乾いた感じがする
6 何となく目に不快感がある
7 目が痛い
8 涙が出る
9 ものがかすんで見える
10 目がかゆい
11 光を見るとまぶしい
12 目が赤い

チェックが5つ以上ならドライアイの可能性があります。
さらに10秒以上目を開けていられない、まばたきの回数が多いなどの症状がある場合はその可能性がさらに高いといえます。

ドライアイは多くの人が悩まされているにもかかわらず、病気としての認識が低い疾患でもあります。ぜひ一度医師や薬剤師にご相談ください。
ドライアイ自己診断:参天製薬HP