皆さんは、スーパーなどでこういうマークが売られている食品についているのを見かけたことはありませんか?
身近なところでヨーグルト、飲料、食用油、人工甘味料などについているのでちょっと気をつけて見つけてみて下さい。これは、一体何のマークでしょうか?
これは、むずかしい言い方でいうと「保健機能食品」の中の「特定保健用食品」と言います。略して「特保」という人もいます。
じゃ、「特保」って何?
その前に、およそ人が口にする物としてどういうものがあるかというと、大きく分けて「医薬品」「一般食品」「保健機能食品」の3つになると思います。
- 「医薬品」とは
- いわゆる薬。病気の治療に対する有効性や安全性を調べ、厚生労働大臣や都道府県知事が認めたものです。
- 「一般食品」とは
- 食べ物全般。広い意味での「健康食品」はこれに入ります。
- 「保健機能食品」とは
- いわゆる健康食品のうち実際に、健康の保持増進効果が期待できるとして国から有効性や安全性の審査を受け許可を得た食品や必要な栄養成分を補給するために国の規格基準にかなった食品です。
健康食品と呼ばれているものにも種類があります。
「保健機能食品」
「保健機能食品」には「特定保健用食品」と「栄養機能食品」の2種類があります。
簡単に言うと国が許可または承認したもので、効果や主成分の機能などを製品に表示することが認められた食品です。現在400件以上あります。
「健康食品」は、あくまで食品であり医薬品ではありません。
「特別用途食品」
「特別用途食品」は厚生労働省が表示を許可している制度です。前述の「特保」のほか病者用食品、妊産婦授乳婦用粉乳、乳児用調整粉乳、高齢者用食品があり、このようなマークがついています。
その他の健康食品
「健康補助食品」「栄養補助食品」「栄養強化食品」「栄養調整食品」「健康飲料」「サプリメント」など様々な名前でよばれていますが、「一般食品」の部類に入り販売の際に行政の承認や許可を受けているわけではありません。
では、信頼できる健康食品とはどういうものでしょうか?
健康食品の信頼性チェックポイント(東北大学大学院坪野吉孝教授による)
- 具体的な研究に基づいた話か?(個人の体験談のみに頼っていないか)
- 研究対象はヒトか?(細胞や動物実験レベルより人間を対象にしたものか)
- 論文報告されたものか?
- 臨床実験や大規模な追跡調査が行われたものか?
- 複数の研究で支持されているか?
これらがクリアーされていれば生活に取り入れて良い効果が得られます。と少々むずかしい話になりましたが、ダイエット効果をうたった物の中には健康被害がでたものもあり信頼できる物を見分けることが大切です。
また、すでに服用中の薬がある場合は思わぬ相互作用や期待しない効果があったりするので安易に健康食品を摂取するのは、やめましょう。
TVなどの健康番組は誇張した情報や、ほとんどの場合ある特定の成分の効果についてのみとりあげているので思わぬ落とし穴もあり、中には全く科学的根拠のない誤った情報もあるので、うのみにせず、わからない時はかかりつけ医師や薬剤師、栄養士などに相談するなり以下のホームページを参考にするのも良いでしょう。
誰でも、健康でありたいものですが、基本はやはり日常のバランスのとれた食生活だと言うことをお忘れなく!
国立健康・栄養研究所
NHK生活ほっとモーニング</a