眼精疲労について -2012年5月31日掲載-

みなさん、日頃の生活で眼が疲れてはいないでしょうか?

ここでは、「眼精疲労」について紹介していきたいと思います。

「眼精疲労」とは

眼精疲労とは文字通り眼の疲れではありますが、例えば一時的に長時間本を読んで、一晩寝れば治ってしまう程度の眼の疲れではなく、何日たっても改善されないような疲れの事をいいます。

眼精疲労になると、次のような症状が現れます。

  • 眼の痛み
  • まぶしさを感じる
  • 眼のかすみ
  • 眼の充血
  • ドライアイ 等

他にも、眼精疲労に起因して肩こりや頭痛、吐き気等、眼以外の症状や、体全体の疲労感が見られることもあります。

「疲れやすい」「スッキリしない」等、全身の疲労を感じる時は、眼精疲労が起こっているのかもしれません。

「眼精疲労」の原因

では、眼精疲労の原因とは何でしょうか?

仕事でパソコンや書類の細かい文字と睨めっこし、また仕事が終わってからもすぐに携帯電話でメールやゲームをし、家に帰ってからもテレビやインターネットをしたりと現代人の生活において眼は休む間もなく働き続けています。

近くの物を見る時、眼は筋肉を縮めてピントを合わせています。逆に遠くの物を見る時は眼の筋肉は休んでいます。つまり、近くの物を長時間見ていると眼の筋肉は縮み続ける事になり、それが眼の疲れとなるわけです。

また、合っていないメガネやコンタクトレンズも、ピントを調節しようとして、眼が疲れてしまいます。

そして、眼の疲れがたまっていく一方の生活習慣の結果、眼精疲労に陥ってしまうのです。

眼精疲労は、まさに現代病と言えるかもしれません。

「眼精疲労」の予防

できることなら、眼精疲労にならないに越したことはありません。

予防策として、当然のことではありますが眼を使い過ぎないようにする事、つまり近くの物を長時間見続けないようにする事です。しかし、なかなかそうはいかないのが現実ではあるでしょう。

そこで、眼を休ませる時間を作ることが大切です。例えばパソコンをしている間でも時折遠くを見たりまた眼を閉じたりするのです。

また、パソコンやテレビなどの画面が視線より高いと眼が疲れる原因にもなりますし、部屋の照明が暗すぎたり明るすぎたりしても眼が疲れます。眼が疲れやすい環境を作らない事も大切でしょう。

あと、眼の疲れをためないためにはきちんと睡眠をとる事です。心身ともにリラックスし、ぐっすり眠れるよう心掛けたいものです。

「眼精疲労」の対処

では、眼精疲労になった場合どのような対処法があるのでしょうか?

よく無意識のうちにやっていることもあるでしょうが、眼の周りをマッサージしたり、ツボを押したりする事が挙げられます。また、眼の周りを温めて眼の筋肉を柔らかくしてあげることも効果があるでしょう。あと市販の目薬を使用するのも一つの方法かとも思いますが、それに頼りすぎて使い過ぎるのはよくありません。必ず使用説明書を読み、正しい使い方をすることが大切です。

それでも良くならないようであれば、一度きちんと眼科医に診てもらうことをおすすめします。

眼を使うことが多い現代、たんなる眼の疲れと軽く考えず、眼をきちんと休ませてあげて、快適な日常生活を送っていきたいものです。