最近では分煙化が進み、公共の場ではほとんど喫煙が出来なくなってきています。また、レストランなどでも分煙化が当たり前になってきました。加えて2010年10月からのタバコ税増税―。喫煙者は肩身が狭く、お財布にも厳しくなってきました。
そんな今こそ禁煙を始めませんか?
何故禁煙は失敗する?
これまでにも禁煙にチャレンジされた方はいらっしゃると思います。でも気がついたら1本だけ、と禁煙に失敗してしまう。これは何故でしょうか?
タバコには「ニコチン」と言う物質が含まれています。このニコチンが切れてしまうとイライラしたりだるくなったりします。他にもタバコを吸う習慣が身についているためになかなか止められないのです。
禁煙の薬にはどんなものがある?
現在、日本では貼り薬(商品名:ニコチネルTTS)と飲み薬(商品名:チャンピックス)が健康保険で利用できます。ニコチネルTTSは皮膚からニコチンを吸収させて禁煙時の離脱症状を緩和します。チャンピックスは脳内のニコチンが結合する部分にニコチンに代わって結合し、タバコを吸っても満足感を得られにくくしたり、離脱症状を緩和したりします。
(チャンピックスは供給量が足りなくなっていましたが、2011年1月より供給再開できる見通しであるとメーカー側から発表がありました。)
副作用はあるの?
ニコチネルTTSは貼っている部分がかゆくなるなどの副作用が出ることがあります。チャンピックスは嘔気や頭痛などの副作用が報告されています。しかし、専門の医師と相談して飲む量を減らすなどの対応をとり、副作用を軽減されている方もいらっしゃいます。
まずは医師、薬剤師にご相談を!
禁煙をしようと少しでも思われたなら、まずは禁煙外来を受診してみてください。
(健康保険が利用できる医療機関検索はこちらから)
1人で行うよりも専門家と相談しながらの方がより禁煙しやすいものです。
たとえ再びタバコに手を出してしまってもご自身を責める必要はありません。気まずいかもしれませんが勇気を出してもう一度受診してください。的確なアドバイスがいただけるはずです。禁煙は何度もトライしてその度に上達していくものなのです。
一方で強い意志で禁煙に取り組まれる方もいらっしゃいます。ある方はチャンピックスの服用がどうしても体に合わず、嘔気が出てしまうので服用中止になってしまいました。しかし、絶対に禁煙するぞ!という気持ちで見事に禁煙されました。
もちろんこのような方ばかりではありません。自分は禁煙できるだろうか、再びタバコに手を出してしまうのではないだろうか、と考える方がほとんどです。それでもよいのです。少しでも禁煙しようかな、と思われましたら医療機関を受診してください。
さぁ、今こそ禁煙始めませんか?
参考:ファイザー株式会社、ノバルティスファーマ株式会社