美肌が肌トラブルを改善する?! -2022年9月30日掲載-

美肌が肌トラブルを改善する?! アトピー性皮膚炎や肌の乾燥によるかゆみ、貼り薬でのかぶれなど、肌トラブルの一因は肌の状態にあるかもしれません。肌を整えることでそれらの肌トラブルが回避される可能性があります。現代は大気汚染、住環境の変化、また高齢化社会を背景に乾燥皮膚(ドライスキン)が増加しつつあります。肌が乾燥していると肌表面の角質が剥離し、そのバリア機能が奪われます。また貼り薬をはがす時に角質がはがれ、かぶれの要因になることもあります。よって肌状態を整えることはとても大事です。

洗浄

石鹸で洗いましょう。汚れには、汗や皮脂・はがれ落ちた角質など身体から出るものと、埃や微生物など外から付くものがあります。親水性の汚れは水で洗い流すことができますが、親油性の汚れを落とすためには、界面活性剤を含む洗浄剤のほうが適しています。
泡で洗いましょう。よく泡立てることが大事です。きめ細かな泡はその形状により吸引する力が粗い泡より強いため、汚れにより吸着します。そして汚れを浮かび上がらせ、少ない摩擦で効率的に汚れを落とすことができ、皮膚のしわなど細部に洗浄剤がいきわたります。また泡による体積の増大で、少ない洗浄剤で広い面積を洗うことができます。さらにすすぎ後の洗浄成分の皮膚への残留が少なくなるなどの利点があります。

①ビニール袋での泡立て
ビニール袋に約50mlの水(お湯)を入れ、ボディーソープを2プッシュ入れます。空気を入れて膨らませ、漏れないようにしっかり握りよく振って泡立てます。
②固形石鹸での泡立て
洗面器に固形石鹸を入れ、約50ml水(お湯)を入れます。泡立てネットを用いて石鹸を20から30回程度かき混ぜます。石鹸を取り除いて、泡立てネットをもみながらかき混ぜます。

保湿

保湿効果がある塗り薬であればどのようなものでも良いです。入浴剤も効果があります。何かトラブルが起きた時だけでなく、日頃から継続して使用し続けることが大事です。そのため自身が気に入った使用感のものを選びましょう。1日1回でたくさん塗るより2回に分けて使用する方が効果が高いと言われています。また、肌に水分が多い方が貼り薬の吸収が高くなることもありますので、潤いのある肌を保つことは有効です。

塗り方
ムラなくマッサージするように優しく塗ります。入浴後は出来るだけ早く塗りましょう。(5分以内が効果的)軟膏剤は軟らかくしてから使用して下さい。塗ったところがピカっと光る程度に塗りましょう。(ティッシュが1枚くっつく程度も目安になります)
擦り込んだり、薄く塗ると薬がつかない部分が出てきますので、たっぷりと肌にのせるように塗ると良いです。

肌のかゆみなどにより眠れず、それが原因で元気が出ないなど様々な疾患を引き起こすことがあります。日頃からの手入れによって美肌を保つことは様々な疾患から身を守ることにもなります。

かゆみなどの炎症があり治療中の方は、炎症を抑える薬やかゆみを止める薬が併用されることがありますが、肌の状態によって処方される薬は違いますので、医師の指示に従ってしっかり治療しましょう。
今から美肌になる生活を始めてみませんか。