もし、糖尿病治療中のあなたが災害にあったらどうしますか?日頃から災害を意識して必要なものを準備していますか?
災害による避難生活が強いられた場合、お薬がなくなったり、急激な環境の変化やストレス等により、血糖コントロールが思うようにいかなくなったりする場合があります。そこで今回は、糖尿病治療中の方の、避難時における対処法や注意点をご紹介します。
もし、避難所でお薬がなくなったら
- 避難所の救護所または巡回で訪れる医療救護班に相談する。
- 避難所近くの病院、薬局にお薬手帳などを持参して相談する。
- 上記の手段が困難なら避難所の管理担当者に相談し、医療機関に状況を伝えてもらう。
日頃から災害を意識して必要なものを準備しておきましょう
お薬手帳(電子お薬手帳)、またはスマートフォンのカメラに最新の処方内容を撮影し、常に携帯する
災害時にはいつもの病院、薬局に行けるとは限りません。自分のことを何も知らない医療関係者にも適切な処置をしてもらうための、とても重要な情報になります。
災害時に手際よく持ち出すリストを作成しておく
リストには以下の物を載せておくと良いでしょう。
- お薬手帳
- 糖尿病連携手帳
- 保険証
- 服用薬(残薬等)
※最低3日分はあるとよいでしょう - インスリン製剤
(使用している方は、注射器、注射針、消毒用アルコール綿、使用済み針入れ、断熱バッグ、保冷剤など) - 血糖自己測定器
(使用している方は、センサー、穿刺器具、消毒用アルコール綿、使用済み針入れなど) - ブドウ糖
(期限が短い物もあるので2~3か月に1回はチェックする) - 靴、スリッパ
(足を怪我から守る丈夫な物) - マスク
避難所生活で困ることがあれば、自分から周囲に協力をお願いしましょう
避難所生活では、体調の変化や服用薬の不足など様々な支障が生じる事が考えられますが、糖尿病の方は外見上、健康な人と変わらないため、サポートが必要かどうか周りの人からは分からない可能性があります。困った時は自分のことを隠さずに伝え、周囲の協力を得ましょう。
毎日足などに傷がないかチェックをしましょう
災害時には、足場が悪いところを歩くことになります。靴を脱いだら足の怪我や水疱の有無、胼胝(たこ)や爪の変化をチェックしましょう。感染症にも注意が必要です。
ここに示した内容は最低限の注意点です。
更に詳しい情報は、日本糖尿病学会のホームページをご覧下さい。