冷えを解消して、体の不調を取り除こう! -2006年12月1日掲載-

冷え冬になると「冷え」に悩まされる方は多いのではないでしょうか?体の冷えは血液の流れを悪くするために、代謝が落ち、様々な体の不調の原因となります。寒さが厳しくなると、どうしても室内に閉じこもりがち。いつものように体を動かし血液を循環させることも少なくなり、冷えはなかなか取り除けません。そこで、ご家庭でできる簡単な冷えの解消法をご紹介します。

体をあたためるには?

効果的に体を温めるには、冷えを感じる場所に衣服を着込めばよいわけではありません。むしろ、着込みすぎは場合によっては血行を悪くし、ますます冷えを助長させます。肝心なのは、温める場所です。

  • いちばん温めるべきなのは、「お腹」と「腰」です。婦人科系や胃腸のトラブルを予防するほかに、神経のバランスを整え、手足の冷えにも効果があります。腹巻きや使い捨てカイロなどを利用しましょう。
  • 「首」を温めることも効果的です。首には、大きい血管(頸動脈)が体表面近くに流れているため、冷えると冷たい血液が体全体に流れてしまうからです。
  • 足先が冷える人は、足先よりむしろ「足首」を温めるようにしましょう。すねや足首の内側に血流を促すツボがあるので、ここを温めると足全体が温まります。

体をあたためる入浴法

寒くなると熱いお風呂に入りたくなります。ところが、40℃以上の熱い湯では、体の表面のみが温まって、体の芯が温まりません。芯から温めるには、38~40℃のお湯に15分ぐらい入るのが効果的です。

おすすめなのが「半身浴」です。肩までつかってしまうとのぼせやすいので、胸の真ん中あたりまでお湯に入ります。半身浴では、肩などが冷えやすいので、あらかじめ浴室を温めておくか、湯につけたタオルなどを掛けるとよいでしょう。

温め効果をアップさせたい場合は「塩」や「炭酸」入浴剤を使うと体がしっかり温まります。

湯冷めを防ぐために、浴室から出る前に25~35℃程度のシャワーを手と膝から下にかけると、体から熱が奪われにくくなります。

時間がない場合は、「手浴」、「足浴」がおすすめです。40℃をこえない湯を深めの洗面器などにはり、手の場合は手首まで、足の場合はすねまでを容器の中にいれます。途中でやや熱めのお湯を足して、10~15分手足を温めましょう。

体をあたためる食品

食べ物にも体を温めるものと、冷やす物があります。

体を温める効果に優れている食品としては、「ショウガ」がおすすめです。「かぼちゃ」「にんじん」「ごぼう」などの根菜類、たんぱく質の多い「肉」「魚」、黒い色の「黒豆」なども体をあたためる作用があります。また、お茶の中では「紅茶」が体を温める効果があります。

これらの食品を上手に食生活に取り入れて、体を温めましょう。