寒い季節がやってきました。仕事等の疲れも、寒さで増してくるこの季節。正しい入浴方法で、疲労回復して心身ともにリフレッシュしましょう。
お風呂の正しい温度
冬場には寒いからといって、ついつい熱いお風呂に入りがちになります。しかし、熱いお風呂は、入ったときに血圧がぐっと上がるため、体に負担がかかってしまいます。お湯が熱くないと体が温まらないと思うかもしれませんが、逆に血管が拡張してしまい、血液の流れが悪くなって体が温まりません。また、大量の汗をかいてしまうので、体から水分が抜けて血液がドロドロになってしまう原因にもなり、ますます血流が悪くなってしまいます。
このようにならないためにも、40度位のお湯に5分間位のんびりと入って、一度休憩してから再度入ると、じっくりと体を温められて血液の流れをよくして疲労回復につながります。
お風呂の最適な湯量
入浴をする際は、首までつかる全身浴より半身浴のほうが良いでしょう。半身浴というのは、肺や心臓に負担をかけないために行うもので、お湯が心臓より下になるようにすることが大切です。そうすると、下半身から心臓に血液がたくさん流れ、心臓もそれに対応して働き、全身に血液がめぐるので疲労回復にもつながります。
半身浴だと肩が温まらないという方は、肩に時々お湯をかけたり、タオルを肩に置くことで冷やさないようにすると良いでしょう。また、半身浴の途中で1分から30秒間だけ肩までつかって、半身浴に戻すという方法も良いでしょう。
冷えないようにするには入浴する前に、お風呂場全体を温めておくことも大切です。
お風呂上りの水分補給
一般的には40度のお風呂に10分間入ると、およそ500ccの水分が失われるとされています。さらに、失われているのは水分だけではなく、ナトリウムやカリウムも失われているので、こういった栄養素も補給することが良いでしょう。よくお風呂上りにビールを飲む方が多いですが、ビールは利尿効果があるため、むしろ脱水につながってしまいます。ビールを飲む場合は、ビールを飲んだ分の水分もしっかりと補給する必要があります。
お風呂に入るタイミング
避けた方が良いときは?
- 食事の前後
- 入浴すると体の表面に血液が集まるために、胃腸に血液が集まらず、消化不良につながってしまう。
- 運動の直後
- 入浴すると血液が皮膚の表面に集まってしまうために、筋肉中にたまった疲れの元の乳酸が運び出されず、疲労が回復されにくい。
- 飲酒のあと
- 入浴するとアルコールの作用が強くなって血圧が上昇したり、不整脈が起こったりする。
良いタイミングは?
朝に起きて昼間活動して、夜に寝ている人は、夕方に入浴して、汚れを落とし、血行を良くして様々な疲労物質を流してしまう方法がベストでしょう。朝に入浴する人は、ぬる湯ではなく、少し熱めのお湯にさっと入ると心身が引き締まって、活動的になるとされています。
お風呂に入る回数
健康の為に良いのは1日2回くらいまでにするのが良いでしょう。1日に何回も入浴すると、湯疲れや湯あたり(眠気、疲労感、微熱、食欲不振等)を起こしてしまいます。
また、お風呂から出るタイミングは、額に汗をかき始める位を目安にすると良いでしょう。
入浴は一日の疲労を回復するための絶好の場です。最適な入浴方法を実施して、疲労を回復し、新しい1日を迎えましょう!
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