ロコモ予防で健康長寿 -2011年11月17日掲載-

「ロコモティブシンドローム(ロコモ)=運動器症候群」という言葉をご存知ですか?骨・関節・筋肉など運動器の障害により要介護となるリスクが高い状態のことで、原因となりやすい疾患として、骨粗鬆症、変形性関節炎、脊柱管狭窄症などの高齢者の運動器疾患があげられます。

運動器疾患の治療薬として、骨粗鬆症には、骨を強くする薬がありますが、変形性膝関節症には、痛みを和らげるだけで、軟骨を作ったり強くしたりする薬はありません。

痛みを改善する薬の中でヒアルロン酸とステロイド注射薬は比較的効果があります。前者は膝の中に直接ヒアルロン酸を注射し、関節の動きの改善や膝の痛みを軽減します。ステロイド薬は関節が腫れて熱を持ったときによく効きますが、副作用もあるため1、2回までに制限するべきとされています。

また最近、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを多く見かけますが、これらの成分は、そのまま血中に入ることができないほか、軟骨には血管がないため、これらの成分から軟骨が形成されるのは難しいと考えられます。

このように根本的な改善薬がない運動器疾患もあるため、予防も重要です。ロコモチェックとして次の7つの項目があります。

  1. 片足立ちで靴下がはけない
  2. 家の中でつまずいたり滑ったりする
  3. 階段を上るのに手すりが必要
  4. 横断歩道を青信号で渡りきれない
  5. 15分くらい続けて歩けない
  6. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
  7. 家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難

ひとつでも当てはまればロコモの疑いがありますので、早めに整形外科を受診し、要介護状態を予防しましょう。運動器を健康に保って、スポーツや行楽の秋を楽しみましょう!