日常生活における香りの活用 -2003年9月1日掲載-

ここでは毎日の生活で役立つ香りの利用方法をいくつか紹介したいと思います。身近なもので手軽にできるものを載せていますのでぜひ試してみてください。

口臭を消す

歯をみがいても口臭が気になるときはお茶の葉をひとつまみ口に入れて噛むと効果的です。(お茶には口臭の原因になる雑菌を殺す働きがあります。)ただ、そのまま噛むと口の中にカスが残るのでシュガーレスガムと一緒に一日2~3度噛むことがお勧めです。

また、ウーロン茶にも消臭効果があり、食後一杯飲むだけでも効果があります。さらに効果を高める為に、湯のみに梅干を一粒。そこにウーロン茶を注いで、お茶を飲んだ後に梅干を食べます。

さらに食べる事で唾液がでて、唾液の殺菌作用で口臭が防がれます。唾液の分泌を促したいときはガムを噛んだり口を大きく開けておしゃべりするのも効果的です。

※意外と知られていないのですが、空腹時は胃の匂いが上がってきて口臭がきつくなります。時間がないからといって朝食を抜くと健康に悪いばかりか、口臭の原因を作る事に。

車内の消臭

日常生活における香りの活用
レモンの皮を所々むいたもの、もしくは傷をつけたものを送風口の近くに置くと効果的です。(レモンは皮をむくと香りが増します。)柑橘系の香りは眠気をさます効果もあるのでドライブには最適です。

調理後のキッチンの匂いをとる

料理をした後、換気扇をまわしていてもキッチンに匂いがこもってしまった時はミカンの皮を使うと便利です。焼き魚や焼肉などの時はミカンやオレンジなどの柑橘系果物の皮を焼き網の上に乗せ、火にかけるだけでさわやかな香りが広がります。

皮がないときは、お茶の葉でも代用できます。乾いた鍋かフライパンにお茶の葉をひとつまみ入れてそのまま火にかけるだけで香りつきの煙がでてきます。カラ炒りするように鍋をゆすればキッチンにこもった匂いはすっきりします。

オーブンやレンジの中の匂いも同じ要領です。オーブンにミカンの皮を入れ、焦げない程度に軽く焼きます。お茶の葉の場合はグリルがまだ熱いうちにお茶ガラを広げて入れるだけで、余熱でお茶の香りが出てイヤな匂いを消してくれます。

弁当箱のしつこい匂いのとり方

洗剤で洗っても匂いが取れない場合は米のとぎ汁が便利です。とぎ汁の中にしばらく容器をひたしておいて、こすって水洗いすれば自然に匂いが消えていきます。

コーヒーやお茶を入れた水筒の場合は酢水が威力を発揮します。10%くらいの酢水を作って水筒に入れたら蓋をしめてよく振ってください。後は水道水でよくすすぐだけです。しまう前にしっかり水気をとって乾燥させておくのも匂い防止のポイントです

それでもとれないしつこい匂いは大根の葉を利用します。葉や茎を細かく刻んで中に入れ密封してください。一日ほど置いておくと匂いがきれいに消えています。

服に染み付いた焼肉やタバコの匂いを取る方法

タバコや焼肉の匂いなどが洋服についたとき、そのままタンスにしまうと他の洋服にも匂いが移ってしまいます。しまう前のお手入れがポイントです。

まず、外出先から帰ったらブラッシングをしてほこりを落とします。そしてお湯をはった浴室にしばらく吊るしておいて下さい。そうすることで、お風呂の湿気が匂いを飛ばしてくれます。タンスにしまう前は風通しのいいところで一日くらい陰干しして湿気をとりましょう。
「香り」の活用大事典 (小澤源太郎 青春出版社)