薬とつきあう方法 -2003年2月1日掲載-

お薬には様々な形があり、その目的に合わせて飲む量や時間が決められています。

十分な効果を得るためには、決められた時間に正しく飲むことが大切です。

薬の種類

病院で処方される「処方薬」と市販の「大衆薬」があります。

私達が日常用いる薬には色々な種類がありますが、大きく分けて、「医療用医薬品(処方薬)」と「一般大衆薬」に分けられます。

処方薬は、医師の書く処方せんに基づいて出されるお薬で、作用が強い分副作用が出やすいものもあり、医師の指導のもとに使用されます。

これらのお薬は、薬店などで買うことは出来ません。

これに対して、大衆薬は「一般薬」とも呼ばれ、誰でも手軽に薬店などで買うことができます。そのために安全性が重視されています。

薬の飲み方 薬を飲むときは、次の点に注意しましょう。

内服薬全般

内服薬は、十分な水、またはぬるま湯と一緒に飲んで下さい。

薬の成分が十分に薄められ、胃への刺激を少なくするほか、薬が喉に付着して炎症を起こすのを防ぐこともできます。

お茶やお酒、ジュースなどと一緒に飲むのは避けてください。

お茶は薬の成分を変化させて効果を低下させてしまう恐れがありますし、薬によっては、アルコールと一緒に飲むと、効果が出すぎるものがあります。

また、ジュースでは、グレープフルーツジュースの場合、含まれている成分が体内で薬の分解を妨げてしまう事がある為、これも効果が出すぎてしまうことがあります。

錠剤

飲みやすいからと錠剤をつぶして飲む人がよくいますが、これはよくありません。錠剤の多くは、表面を加工することで成分が吸収される速さを調整しているのです。そのため、つぶしてしまうと、思ったように効果が出なくなることがあります。

カプセル剤

カプセルを開けて飲むことはよくありません。カプセルも先の錠剤と同じで、カプセルの中の薬が体の中で放散される場所や時間を計算して作られているからです。