マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする名目で、厚生労働省職員を装って登録を促す詐欺電話が確認されたとして、同省は29日、注意を呼び掛ける発表を行った。マイナンバーや暗証番号などをだまし取って悪用する手口とみられる。今のところ被害報告はない。
現行の健康保険証は、マイナカードと一体化した「マイナ保険証」への移行に伴い、12月2日で新規発行を終了する予定。詐欺電話は夏ごろにあったもので、音声案内に従ってマイナ保険証への登録手続きを求める内容だったという。現行保険証は最長1年間にわたって併用可能だが、制度変更が近づいているため、注意喚起することにした。
担当者は「不審な電話に応対してしまった場合は、警察などに通報してほしい」と話している。