動物の臓器を人へ移植する「異種移植」について、厚生労働省は18日、異種移植に特化した専門委員会を新設する方針を決めた。移植後に生じる特有の感染症リスクや対応策を含め、計画に問題がないかを審査する。厚労省の再生医療等評価部会が同日、了承した。
再生医療など細胞を用いる治療や研究は、再生医療安全性確保法で規制され、人へのリスクに応じて第1種から第3種まで3段階に分類される。人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を使う場合は最もリスクが高い第1種で、(1)移植を実施する医療機関の審査委員会(2)厚労相が認定する専門委員会(3)同省の再生医療等評価部会の順に計画を審査する。