女性の健康支援、基準に追加=上場企業対象の評価制度―経産省

経済産業省は、女性活躍に積極的に取り組む上場企業を選ぶ「なでしこ銘柄」について、生理や出産といった女性特有の健康課題に対する支援を選定基準に加えた。企業の意識醸成を図り、女性の中長期的なキャリア形成の促進を目指す。2024年度は26日から募集を開始し、今年度末までに結果を公表する予定だ。

「なでしこ銘柄」の選定は、東京証券取引所と共同で12年度から始めた。女性登用に積極的で業績も堅調な上場企業を、魅力ある銘柄として投資家に紹介するのが狙いだ。

女性の管理職比率や出産・育児支援の取り組みに優れた企業を毎年最大30社程度選んでいる。23年度には、子育てと仕事の両立支援で優れた取り組みを評価する部門も設けた。

一方、これまで企業から応募を受け付ける際に、女性のキャリア継続につながる健康課題に対する支援を要件にほとんど明記していなかった。

女性特有の健康の悩みを最新技術を生かして解決する「フェムテック」に対する関心が高まる中、健康管理アプリや体を温める効果のある生理用品といったサービスの利用支援や、生理休暇の導入を基準に追加した。

24年度は例年より約1カ月早い26日に募集を開始。募集期間を長くすることで、応募が少ない傾向にある地方企業への周知に力を入れ、全国に取り組みを広げたい考えだ。10月18日まで受け付け、来年3月末までに選んだ企業を公表する。

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