医療機関の負荷増大=救急、入院困難事例も―東京都会議

東京都は4日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。爆発的な感染拡大が続く中、入院患者や重症者が増加。専門家は、救急搬送や入院が困難な事例も生じるなど「医療機関への負荷が増大し続けている」と強調した。

3日時点の7日間平均の新規陽性者数は前週比約1.1倍の3万2921人で、過去最高を更新。入院患者のほか自宅療養者らも含めると、都民の50人に1人が療養している計算だという。専門家は、医療関係者が感染または濃厚接触者になるなどして人員不足に陥り、医療機関の体制が逼迫(ひっぱく)しているとして、強い危機感を示した。

また、7月19~25日の1週間の陽性者のうち、オミクロン株の派生型「BA.5」疑いの割合は92.8%に上昇した。都は会議で、さらに感染力が強いとされる「BA.2.75」を検出できる独自の検査手法を導入したことを報告した。

時事通信社

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