陰性証明の提出求めないで=感染急増「現場は飽和状態」―日医会長

日本医師会の松本吉郎会長は3日、東京都内で定例記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染者急増を受け、学校や企業に対し「療養証明書や陰性証明書の発行を求めないでほしい」と呼び掛けた。証明書発行で医療機関や保健所の負担がさらに増大するため。政府も既に、感染者らが学校や職場に復帰する際の証明書提出は不要との見解を示している。

松本氏はまた、感染力の強いオミクロン株の派生型「BA.5」への置き換わりにより、「現場は飽和状態だ」と強調。感染症法で全ての感染者の情報を把握することが義務付けられている現行の仕組みについて、事務手続きを簡素化するよう改めて訴えた。

時事通信社

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