高齢者のワクチン接種始まる=3600万人対象、5月本格化―新型コロナ

新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け優先接種が12日、東京都八王子市など一部地域で始まった。対象は今年度中に65歳以上になる約3600万人。国内総人口の3割に当たり、政府は6月末までの完了を目指す。開始時点のワクチン数はごく一部に限られるため、本格化するのは5月上旬ごろの見通しだ。

厚生労働省などによると、12日は病院や高齢者施設など全国100カ所以上で接種が開始されたとみられる。同日午後7時時点で高齢者1139人が初回の接種を終えた。重症化リスクの高い高齢者への接種が進むことで、医療提供体制逼迫(ひっぱく)の改善につながることが期待される。

接種開始を前に、政府は5日以降、計9万7500回分の米ファイザー製ワクチンを全国に配布。供給量が限られたため、クラスター(感染者集団)が懸念される高齢者施設での「巡回接種」を優先する自治体も多く、東京都世田谷区などが特別養護老人ホームでの接種を始めた。会場を設ける集団接種や、医療機関での個別接種を開始した自治体もある。

5月2日までには全市区町村に少なくとも1箱(975回分)が行き渡る見込みで、接種の本格化は同月上旬以降になる見通し。厚労省の調査では、5月10日を接種開始予定日とする自治体が最多で、111市町村に上った。

時事通信社

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