アステラス製薬は16日、米国にある子会社を通じ、米バイオ医薬品スタートアップ企業で前立腺がん治療薬を開発中のプロペラ・セラピューティクス(ノースカロライナ州)を買収すると発表した。プロペラ社の発行済み全株式を約1億7500万ドル(約265億円)で今年度中に取得する。
プロペラ社は2020年設立で、従業員は5人。独自のプラットフォームを通じて前立腺がんの次世代型治療薬「PRL―02」の開発を進めており、現在は臨床試験(治験)の初期段階という。
アステラスの岡村直樹社長は「PRL―02の開発を加速し、前立腺がん患者に新たな価値を届けられる」とコメントした。