オミクロン株、欧州・豪で確認相次ぐ=感染拡大受け規制復活―入国、全面禁止も

ドイツ、イタリア、英国で27日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の初めての感染者が確認された。オランダとオーストラリアも28日、それぞれ初の感染例を発表。欧州を中心に感染報告が相次ぐ中、各国は入国制限や規制再導入といった対応を強いられている。

ドイツでは、南アフリカからミュンヘン空港に着いた2人が感染。イタリアでは、モザンビークに最近渡航した1人の感染が判明した。また、チェコからの報道によると、北部リベレツの病院が1人の感染を確認したと明らかにした。ナミビアから南ア、ドバイ経由で帰国しており、ワクチン接種済みで、症状は軽いという。

オランダ保健当局は28日、南アから26日に空路到着し、コロナ検査で陽性となっていた61人のうち13人がオミクロン株に感染していたと発表した。豪州では、アフリカ南部からカタール経由でシドニーに到着した2人の感染が判明。2人ともコロナワクチンを完全接種済みで、無症状だったという。ロイター通信によると、デンマークでも2人の感染が報告された。

2人の感染が確認された英国では27日、ジョンソン首相が記者会見し、イングランドの公共交通機関や店舗でマスクの着用を再び義務付ける方針を表明した。英国では7月に新型コロナ関連の規制はほとんど解除されていたが、再導入に踏み切った。首相はオミクロン株について「非常に速く感染が拡大し、ワクチンを2回接種した人にも拡散し得るようだ」と警告した。

欧州連合(EU)域内では26日、各国が航空便での入国を禁じる措置を相次いで取った。豪州も、過去2週間以内に南アやジンバブエなどアフリカ9カ国に滞在していた外国人の入国を禁止。マラウイから渡航した女性1人の感染が判明したイスラエルは、全ての外国人の入国を29日から2週間にわたり原則禁じる。

世界保健機関(WHO)は26日、オミクロン株を最も警戒レベルが高い「懸念される変異株(VOC)」に指定。南アやボツワナ、香港、ベルギーでも感染者が出ている。

時事通信社

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