調査製品全て基準超え=BCGワクチン溶剤のヒ素―厚労省

日本ビーシージー製造(東京)が製造したBCGワクチンを溶かす生理食塩液から基準を超えるヒ素が検出された問題で、厚生労働省は5日、出荷された有効期限内の製品の一部を抜き出して調査した結果、全てが基準を超えていたと明らかにした。同省は「安全性に問題はない」としている。

同省によると、ワクチンと食塩液のセットで出荷された35ロット(1ロットは5万9000本)それぞれの一部を同社が検査したところ、全ロットから基準超のヒ素が検出された。このうち最も古い製品は2年前に製造された。

食塩液を入れる容器にヒ素が含有され、溶け出たことが原因とされるが、同社は2008年から同じメーカーの容器を使っていた。同省は、この当時から基準を超えた製品が接種に使われた可能性があるとみている。

同省は8月に問題を把握し出荷を停止させたが、混入ヒ素量が毎日体内に入れると健康に影響が出るとされる量の数十分の一だったことなどから、出荷済み製品の回収を指示しなかった。

時事通信社

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