看護服ポケットから消毒液=容疑者特定の決め手に―大口病院連続中毒死・神奈川県警

横浜市神奈川区の大口病院(現・横浜はじめ病院)で2016年9月、同じ病室に入院中の男性患者2人が相次いで中毒死した事件で、殺人容疑で逮捕された元看護師久保木愛弓容疑者(31)の看護服のポケットの内側から、被害者を中毒死させた消毒液に含まれる界面活性剤と同じ成分が検出されたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。

神奈川県警は同容疑者が消毒液をポケットに入れて持ち運び、点滴に混入させたとみて捜査を進める。

同容疑者は西川惣蔵さん=当時(88)=に消毒液を混入させた疑いがあるとして、殺人容疑で逮捕された。西川さんの体内からは、界面活性剤の成分が検出されていた。

捜査関係者によると、同容疑者が勤務時に着用していた看護服を鑑定したところ、ポケットの内側から、同じ界面活性剤の成分が検出されたという。他の看護師の看護服からは検出されておらず、成分一致が特定の決め手になったとみられる。

県警は事件直後から病院関係者の関与を捜査。ただ、界面活性剤の成分はナースステーションで殺菌用として使用されていた消毒液からも検出されたことや、点滴は病院勤務の職員であれば誰でもアクセス可能な状態で保管されており、特定に時間がかかっていた。

また、事件が表面化する以前、久保木容疑者が消毒液をタオルに包み、隠しながら持ち運んでいた様子の目撃証言もあるといい、この時の消毒液が事件に使われた可能性もあるとみて調べる。

時事通信社

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